さかさまつ毛

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涙道手術(涙目の手術)

涙が潤んで視界がぼやける、メガネがすぐ曇る、涙でまぶたが荒れるといった症状に悩んでいませんか。このような症状は「流涙症」といわれています。流涙症は院長の得意分野の一つです。とくに手術方法の一つであるチューブ留置術と涙嚢鼻腔吻合術は、20年以上の眼科手術経験の中で1,000件以上の実績があります。お気軽にご相談ください。

流涙症の原因

  • 涙の排水管が詰まっている、または狭くなっている
  • 結膜がだぶついて排水管までうまく涙が流れない
  • 風にあたることなどで過剰に涙腺が刺激される

以上のようなことが考えられます。

流涙症の治療

流涙症の治療は、原因によって異なります。

原因1.涙の排水管が詰まっている、または狭くなっている 

先天性の場合
涙道解剖

生下時に鼻涙管に膜のようなものが残存していると、生まれつきの涙目になります。生後6か月くらいで、ブジーと呼ばれる硬い棒で膜をうまく突いて開通させるとすぐに治るのですが、粘膜を傷つけて感染が起こるリスクがあり、近年はあまり推奨されていません。
この病気は自然に鼻涙管が開通することが多いため、3歳くらいまでは涙嚢マッサージのみで様子をみます。
それでも改善しなければ、全身麻酔で涙道内に特殊なカメラを使って閉塞部位を突破し、チューブを挿入する手術を行うことがあります。
その場合は、小児の全身麻酔に対応できる大学病院をご紹介いたします。

後天性の場合:チューブ留置術
チューブ留置術

日本では、25年程前から皮膚を切らずに行う簡便なシリコンチューブ挿入術が普及しました。目薬の麻酔のみで5分程度で終了します。チューブは挿入後2,3ヶ月で抜去します。耳にピアスの穴を開けるのと同じ原理で、うまく穴が維持できれば数ヶ月から数年の間は症状が改善します。直径数ミリ程度の穴では再閉塞の可能性があり、再閉塞を繰り返す場合は、涙嚢鼻腔吻合術を計画します。

涙嚢鼻腔吻合術
涙嚢鼻腔吻合術

涙嚢の鼻側には、骨を隔ててすぐ奥に空洞(鼻腔)があります。その骨に穴を開けて涙道と鼻腔を直接つなぐ手術が涙囊鼻腔吻合術です。この術式では直径1cm程度の穴を作成できます。鼻涙管閉塞ではおよそ95%程度の方が再発なく完治しますが、涙小管閉塞の合併や再手術例では手術成績が悪くなります。全身麻酔下で30分から1時間程度の手術を行い、多くはそのまま入院が必要になります。当院には麻酔システムがないため、院長が全身麻酔可能な病院で出張手術をするか、信頼できる涙道手術専門医をご紹介いたします。

原因2.結膜がだぶついて排水管までうまく涙が流れない

白目の粘膜のだぶつきは結膜弛緩症と呼ばれ、排水溝の涙点まで涙がうまく導かれず涙がこぼれやすくなります。炎症を抑える目薬で改善しなければ、だぶついた結膜を一部切除し、たるみをとることで排水効率を改善させます。この手術は15分程度の日帰り手術で終了します。

原因3.風にあたることなどで過剰に涙腺が刺激される

実はドライアイの症状が涙目の原因になることがあります。元々涙が少ないと目の表面が知覚過敏になり、涙腺が刺激されて反射の涙分泌が過剰になります。過剰な涙分泌に排水が追いつかないと涙目になります。このパターンではドライアイに対する目薬や目の表面の知覚を和らげる点眼により、症状の改善が期待できます。