自然でたるみの少ない目元は若々しさの象徴であり、若さは周囲にエネルギーを与えます。加齢によるたるみは誰にでも訪れる変化ですが、皮膚を適量切除することで、活発で明るい印象を取り戻すことができます。
手術をお考えの方が最も心配されるのは、「顔の印象が大きく変わるのではないか」という点ではないでしょうか。仮に70歳の方が20歳のまぶたになると、他の部位もすべて修正しなければバランスが崩れてしまいます。まぶたの手術が美容外科手術の“ゲートウェイ”(安易な入口)と言われるのは、まさにそのためです。
まぶたの手術で顔がまったく変わらない、というのは事実ではありませんが、当院では個々の年齢やまぶたの特徴に合わせた術式を選択し、最小限の印象変化で最大限の若返り効果を得ることを目指しています。具体的には、「5年〜10年前のまぶたに戻す」イメージです。
次に多いご心配は、「手術中や術後に目に傷がついて視力が落ちるのではないか」という点ではないでしょうか。実際、皮膚を取りすぎるとドライアイが悪化する可能性があり、兎眼(まぶたが閉じられない状態)になると、植皮手術を行わない限り元に戻せません。
当院では、ドライアイの状態を術前に眼科的に評価し、点眼薬や眼軟膏、生活指導を通じて、術後の悪化リスクを最小限に抑えるよう努めています。
なお、たるみを切除する部位(眉毛の上、まつ毛の下)によって、術後の印象はかなり異なります。
眉毛の生え際を切開して、眉下の皮膚のたるみを取り除く方法です。
一度、ご自身で「眉下の皮膚」と「まつ毛の上の皮膚」をそれぞれ軽くつまんで比べてみてください。眉下の皮膚が厚いことを実感できると思います。
この術式では、その分厚い皮膚を効率よく取り除くことで、二重の上にかぶっていた皮膚がリフトされ、奥に隠れていた本来の二重ラインが見えるようになります。二重ライン自体には手を加えないため、お顔の印象を大きく変えることなく、自然な仕上がりが期待できます。
さらに、術後は「努力開瞼(眉を持ち上げて目を開く状態)」をしなくても目が開きやすくなるため、眉の位置が下がり、おでこのシワが軽減するという相乗効果もあります。
なお、眉毛の下や外側の赤みは、術後3か月ほどでほとんど目立たなくなります。
両側 | 片側 |
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300,000円(税別) | 200,000円(税別) |
まつ毛の上で皮膚を切開し、余分な皮膚を取り除きます。この術式では、切開した皮膚の奥にある挙筋腱膜や瞼板に中縫いの糸をかけて、ご希望の二重ラインを作ります。まつ毛直上の皮膚は非常に薄いため、切除しすぎると、上の厚い皮膚が下に降りてきて二重ラインが不自然になることがあります。まぶたが厚い方やたるみが多い方には、まつ毛上の切除を控えめにし、眉毛下の皮膚切開との併用をおすすめします。
両側 | 片側 |
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400,000円(税別) | 300,000円(税別) |